2019年10月29日

カニ山のどんぐりの経年調査

PA295600.JPGPA295604.JPGみなさま、調布市のどんぐりの放射能調査は7年にわたって
続けてきました。今年も「カニ山」のどんぐりを測定しました。

セシウム137 が、10.2ベクレルという結果でした。この数年の
結果より高濃度汚染という結果です。カニ山の中でも採取場
所の微妙な違いとか、実った木の違いとか、いろいろあります
から、今年が昨年までより高濃度だったことについて驚くこと
はないのですが、それでもセシウム134 が減衰してきた分「順
調に」減ってきた放射能が、ここにきて減らなくなったということ
ははっきりといえます。セシウム134 の半減期は約2年ですが、
137 の半減期は30年です。しつこい放射性物質がどんぐりに
影響し続けているということを示しています。

セシウム134 を検出していないので、正式には福島第一原発
由来の放射能だと断定することはできないのですが、私たち
はこの場所のどんぐりを7年にわたって経年調査をしてきて、
セシウム134 を福島由来のものと理論上の137 との比率で
検出してきた実績を持っていますので、このセシウム137 は
福島由来のものであると断定します。

10ベクレルを超えたものは、調布市の学校給食では使用し
ないことになっています。どんぐりは食用の果実ではありませ
んが(食べる人はいます。戦時中のの食糧難時代を忘れない
ためにという理由でどんぐりを食べるイベントを行う方がいま
す)、栗など、同じような木の実類については、きのこ同様に
現在でも注意が必要だということを喚起しておきたいと思い
ます。         
               ちょうふ市民放射能測定室・藤川

misatoya@jca.apc.org
http://misatoya.jp
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2019年10月25日

阿武隈川から流れ出した「泥」

速報です。
みんなのデータサイトでは、高度汚染地帯を流れる
河川の氾濫によって運ばれた「泥」が危険であると
考えて、川が氾濫した場所の泥を集めて測定する
プロジェクトを開始しました。その第一報です。
家の中ので侵入した泥は乾くと飛散して内部被ばく
を起こすのて問題です。
以下、名古屋の大沼さんからの速報です。

速報です。
阿武隈川氾濫地域の一つである伊達市梁川町の氾濫泥2検体を測定。
測定結果は下記のとおりでした。いずれも住宅地で、舗装された路上の粘土状の沈殿物です。
広瀬川と阿武隈川の合流点付近で起きたバックウォーター減少による越流浸水です。
梁川町字町東
Cs-137  522Bq/kg   Cs-134  40.8Bq/kg  合計563Bq/kg
梁川町字町裏
Cs-137 429Bq/kg Cs-134 19.1Bq/kg 合計448Bq/kg

心配したほど高くはなかったのですが、
庭や畑にあるのでなく、このレベルの泥が屋内に侵入し、
床や壁、床下を汚染した場合は問題です。
また、乾いて粉塵になって舞った場合には大いに問題です。
国も自治体も、このことについて警鐘を鳴らしていません。
マスコミも全く取り上げていません。
misatoya@jca.apc.org
http://misatoya.jp
posted by ちょうふラボ at 14:49| Comment(0) | 日記