2022年04月01日

「ロシア軍のウクライナ侵攻についての市民放射能測定室の見解」

274918460_10159684743394076_3629422043289142145_n.jpg3月1日、東京都調布市の長友貴樹市長は以下のような声明を発表しました。
「2月24日、ロシアがウクライナへの軍事的な侵攻を開始し、子どもを含む多くの尊い命が奪われるという悲惨な事態を招いたことは、国際社会の平和と秩序、安全を脅かすものであり、断じて容認できるものではない。また、ロシア大統領による核兵器の使用を示唆する発言は、国際協調を踏みにじる言動であり、平和首長会議及び日本非核宣言自治体協議会の一員として、強い憤りを覚える。調布市は、非核平和都市宣言及び国際交流平和都市宣言の理念に基づく市民の被爆地広島・長崎への平和派遣などを通じて、戦争の残虐さ、また平和の尊さを後世に伝えていく種々の取組を市民とともに継続している。核兵器の廃絶と世界の恒久平和は人類共通の願いであり、一刻も早いロシア軍の攻撃停止と撤退並びに平和解決に至る周辺国を含む停戦合意への努力を強く求める。」

 この声明は、長く調布市に居住して核兵器のない世界を目指して活動してきた私たちの思いを表現したもので、心から賛同できる内容です。そして今回のロシア政府によるウクライナへの侵攻は、放射能汚染と向き合ってきた私たちにとっては、もうひとつの重大な課題を突きつけています。ロシア軍は侵攻開始と同日に、廃炉中のチェルノブイリ原発を占拠。3月4日にはザポロジエ原子力発電所を制圧しました。ウクライナのクレバ外相は、ロシア軍の砲撃によりザポロジエ原子力発電所の研修施設で火災が発生したと表明。国際原子力機関(IAEA)は、周辺で放射線量に変化はないと発表しましたが、グロッシIAEA事務局長は「原発の状況はもろくて不安定だ」と述べています。ロシア軍は次に、南ウクライナ原発を制圧目標にしていると報道されています。

 私たち高木仁三郎記念ちょうふ市民放射能測定室は、みんなのデータサイトとともに、東京電力福島第一原子力発電所事故による長期間・広範囲にわたる甚大な放射能汚染によって、日常を理不尽に奪われ再び自分の人生を歩み始めようとしている市民と必要な情報を共有するために、食品や環境試料の放射能測定活動を続けてきました。そのように原発事故と向き合ってきた私たちにが強く主張したいのは、原子力災害は人災であるということです。また戦争も人災です。戦争は人が作り出す最大の人権侵害であり、最大の環境破壊行為です。戦争ではあらゆる種類の暴力が際限なく使われます。今回のロシア政府によるウクライナ侵攻では、調布市長が声明で発表したとおり、許されない「核兵器での威嚇」が行われただけでなく、稼働中および廃炉中の原発を攻撃対象にした初めての戦争となりました。私たちはこの行為を絶対に許すことができません。

 長崎への原爆投下以来77年間使用されることがなかった核兵器が、小規模な戦術核であったとしても使用される可能性が指摘されています。また36年前のチェルノブイリ原発事故を肌身で知っている私たちは、またあのような過酷な放射能災害が発生することを危惧しています。核兵器の使用も、原発の戦争被害も、遠いヨーロッパでのこととして無関心でいることはできません。風向きによっては放射能の雲がアジアを覆うことも十分に考えられます。36年前のチェルノブイリの放射能は日本にも到達しています。また多くの輸入食品が汚染したまま運ばれてきました。このようなことが再現されないために、私たちは最大限の行動をしなければなりません。

 私たちは11年前に福島第一原発の過酷事故を経験しました。事故が起きた3月11日の4日後、すでに3機の原発の建屋が爆発した中で、初めて強い放射能が放出されることを知った私たちは、風向きによっては東京も危ないと考えて急遽調布市長と面会して子どもたちを放射能に晒さないために最大限の努力をするように要請しました。市長も了解してくださり、放射能到達のタイミングを察知して連絡をすることを約束しました。しかし私たちは具体的な放射能の飛来を検知する方法を持ちませんでした。様々な情報が錯綜する中で、福島由来の放射能は東京を汚染して、子どもたちを被曝させました。そのことは、その後の市民放射能測定室とみんなのデータサイトが共同で行った土壌調査の結果で明らかです。今回は何があっても子どもたちを放射能から守らなければなりません。福島では甲状腺がんの手術を経験した若者たちが東京電力を提訴して裁判が進行中です。。放射能が若い世代に深い傷を残すことは、福島でも、36年前のウクライナでも、ベラルーシでも明らかになっています。
 誰もが考えたくはないことですが、最悪のケースに対処するために、行政には安定ヨウ素剤の準備を要請したいと思います。私たち市民放射能測定室も、子どもたちを被曝させないために全力を尽くします。今は核兵器使用からも原発の事故からも放出されて、甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素131を確実に検知できる放射能測定器を携えています。

ウクライナに平和を! 原発に手をだすな!

2022年4月1日 高木仁三郎記念ちょうふ市民放射能測定室
代表 尾辻義和
posted by ちょうふラボ at 20:43| Comment(1) | 日記

2021年10月30日

今年のどんぐり・経年変化

DSCN3667.JPG 今年もカニ山のドングリを測定しました。
シラカシのドングリでしょうか。

セシウム137 のみ検出で、2.07 ベクレル。
かなり減衰してきたという印象ですが、
まだ地味な放射能汚染が残っています。

福島原発事故後すぐでは、年によって数値に
ばらつきはありますが、最高値10ベクレル程度を
検出していて、セシウム134 もありました。

misatoya@jca.apc.org
http://misatoya.jp
posted by ちょうふラボ at 10:11| Comment(0) | 日記

2021年07月25日

蜂蜜の放射能汚染

福島県の浪江町の道の駅などで売られていた蜂蜜から100ベクレルを超えるセシウムが検出されて回収する騒ぎになっています。お土産物のような商品のようなので一般にたくさん出回ってはいないようです。山菜、タケノコ、に続いてまたひとつリスクが高い物が浮かび上がりました。これからも意外な物が汚染している場合に備えてみんなのデータサイトの仲間と協力して注意していきます。

misatoya@jca.apc.org
http://misatoya.jp
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